御釜屋の特徴

漆 ─Urushi─

最高品質の「浄法寺漆」で仕上げる

古来から日本の文化や歴史を支える素材として、国宝や重要文化財など、日本を代表する建造物の修理・修復に広く使用されてきたのが岩手県二戸市の「浄法寺漆」です。この浄法寺漆は、透明度が高く耐久性にも優れています。また、着色時の伸びと粘度感も良いため、南部鉄瓶の着色にも適しています。御釜屋では貴重で高品質な浄法寺漆を、全ての南部鉄瓶・南部釜の着色仕上げに使用しています。

木炭 ─Mokutan─

高品質な雫石産「白炭」を使用

南部鉄瓶・南部釜の制作には、木炭という熱源が欠かせません。御釜屋では最高品質の南部鉄瓶・南部釜を作るために、高品質な「雫石の白炭」をほとんどの作業工程で使用しています。盛岡市の隣、雫石町で作成される白炭は、高温での長時間炭化によって作られるため、非常に優れた品質を持っています。燃焼時には煙や臭いが少なく、火持ちも良いため、環境にも配慮されています。また、江戸時代から代々受け継がれてきた型土との相性も良いのが特徴です。

型土 ─Katatsuchi─

江戸時代から引き継がれた「型土」

創業1659年(万治2年)から代々引き継がれてきた型土は、江戸、明治、大正、昭和、平成と時を経て鋳物用として鍛えられてきた唯一無二の土であり、御釜屋の伝統そのものです。鋳込みが終わった土は、5段階にふるいにかけられ、次の鋳型用の土へと生まれ変わり再利用されます。また、型引きで使用される粘土は、現代でも岩手県内の原土から採取しています。

いま南部鉄瓶が注目されている理由

1.健康のため

現在、私たちの5人に1人が貧血症または、準貧血症と言われております。鉄分補給には鉄瓶のお湯が効果大なことが岩手大学の研究ではっきりしております。また、アルツハイマー痴呆症も鉄分不足が関係していると言われております。

2.味の良いお湯

全国的に飲料水の味が不味くなっております。鉄瓶のお湯は、お茶は勿論、コーヒー・紅茶等、飲み物、食べ物の味を美味しくいたします。最近は欧米においても鉄瓶で沸かしたお湯の味が評価されてまいりました。

3.美的感覚

日本人の生活には、やはり国民固有の歴史があります。いわゆる、侘び・寂び・と言われるものもその一つです。鉄瓶、釜を愛用されることは心の安らぎとなります。